茅原実里 君がくれたあの日【シングル】感想・レビュー

◆茅原実里 君がくれたあの日 (2007年6月6日/20位/累計9727枚)★★★★ 4点デビュー曲で長門有希のイタコとして声優界に現れた彼女の2nd。テーマは「もしも茅原実里がガンダムの主題歌を歌ったら」らしい。前作のトランス+ストリングスをさらにタイトにして、激しく暑苦…

◆茅原実里 君がくれたあの日 (2007年6月6日/20位/累計9727枚)
★★★★ 4点
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デビュー曲で長門有希のイタコとして声優界に現れた彼女の2nd。
テーマは「もしも茅原実里がガンダムの主題歌を歌ったら」らしい。


前作のトランス+ストリングスをさらにタイトにして、
激しく暑苦しくしました、という一曲。
淡々としていながら鋭利で冷たい光を湛えた気品溢れる一品。


失恋をテーマにした歌でありながら、この激しさと静寂さ。
陰鬱さと裏腹にうねる菊田大介のアレンジメントと
透明な茅原の声が真夜中の嗚咽のように、静香な祈りのように、響く。


翳りが漂う歌であっても凛とした静謐さが出るのが
当時の彼女の美点ですなぁ、ただただ美しい。


ちなみにカップリングの「Last Arden」も人間と愛の宿命を描いた名曲。
当時の彼女はこういう神話的なナンバーがよく似合う。