茅原実里 雨上がりの花よ咲け【シングル】感想・レビュー

◆茅原実里 雨上がりの花よ咲け (2008年8月6日/17位/累計10209枚)★★★☆ 3.5点前作までの作りこまれた作風から一転、ここで彼女は肩の力を抜いたようだ今まで無感情で無国籍だった彼女の歌や声が、伸びやかで情感溢れるものになる。台風一過の雲間から差し込む一筋の光…

◆茅原実里 雨上がりの花よ咲け (2008年8月6日/17位/累計10209枚)
★★★☆ 3.5点
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前作までの作りこまれた作風から一転、ここで彼女は肩の力を抜いたようだ
今まで無感情で無国籍だった彼女の歌や声が、伸びやかで情感溢れるものになる。
台風一過の雲間から差し込む一筋の光のような、そんな優しい曲だ。


"私にも出来ることはただ 応え続けると誓うこと sing a song"
一歩間違えれば自分勝手な自己啓発ソングだけど
この時の彼女は、こういう歌詞を真っ直ぐに歌っても嘘偽りに聞こえない
真っ正直さがあった。


これが本人作詞曲ではなく、畑亜貴によるペンであることも興味深い。
当時の彼女には、茅原の感じることが手に取るようにわかったのだろう。


歌うことの喜び、思いを伝えたい、そんな瑞々しい感情で溢れた佳曲であり
後に続く彼女のメッセージソングの系譜の原点でもある。